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zoom RSS 美しい妖しの闇

<<   作成日時 : 2008/06/25 22:05   >>

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本というか絵本というべきかちょっと迷ったのですが、
『陰陽師』シリーズの『瘤取り晴明』を読みました。著者は
夢枕獏、なんとも趣のある絵の描き手は村上豊。

安倍晴明と、源博雅が縁側(?というのかしらん)で、
密虫(実は式神)の酌でゆったりお酒を楽しんでいる様子という
のは、マンネリに見えたりもするけれど、さあ、これから
不思議で、優雅で、ほんの少し背筋が冷えるけれども美しい
お話がはじまるよ、という合図でもあると思います。
この晴明の庭を彩る様々な草花の名も、ゆかしいものばかり
ですが、どういう花か、またはどんな姿の虫なのか(邯鄲?
草雲雀?)分からないのもあって、歯がゆい思いもしてます。

今回も二人が酌み交わす酒の肴の送り主について晴明が
語り、博雅がおっかなびっくりのおよび腰だけれども
「ゆこう」
「ゆこう」
ということで、百鬼夜行の列に加わってゆくのです。
平大成と平中成という双子の兄弟が薬師としての仕事ゆえに
ほほにできた瘤を、踊りがうまい大成だけが、たまたま
紛れ込んでしまった鬼たちの宴にて取ってもらったので、
弟、中成が自分もと鬼たちのもとへ行ったのですが、緊張で
うまく舞えなかった中成は、瘤をとってもらうどころか、
兄の瘤をもくっつけられてしまうはめになってしまいます。
そこで、晴明と博雅が双子になりすまし、鬼たちの宴に
出て、とある交換条件で瘤を取るための摩訶不思議な紐と、
双子の身の安全を得てくるのです。

この源博雅という漢が吹く笛の音は、天地のあらゆる生き物
(精霊も、妖怪も、人も)の心をその美しさでとろかし、
酔わせる力を秘めています。葉双という笛そのものの良さ、
博雅の技量の冴え、忘れてならないのは源博雅という人間自体
の質の良さ、すべてが渾然としてあの魔力すらを秘めた笛の
音を創りだしているのでしょう。博雅の笛のファンは、晴明
だけでなく、朱呑童子、一角翁、黒川主、白蛇の女と、さまざま
です。できたら、私も生で聞いてみたい……などと思うのですが。



陰陽師瘤取り晴明 (文春文庫 ゆ 2-16)
陰陽師―瘤取り晴明 (文春文庫)

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コメント(3件)

内 容 ニックネーム/日時
面白そうですね。
夢枕獏さんの陰陽師シリーズは大好き。
笛の音、聞いてみたいですよね。
smile-one
2008/06/26 00:29
陰陽師。
本は読んだことないですが、テレビで野村萬斎の陰陽師みて、大好きです。
こおいうちょっと怖いというか、妖しというんですかね?
こおいう世界、楽しいですよねー。
清明と博雅の友情みたいなのもなんかおもろいです。

安倍清明神社とかも行ってみたいのです。
チェブラーシカ
2008/06/26 19:12
>smile-oneさま

陰陽師シリーズ、いいですよね〜。
この話の中の晴明と鬼たちのかけひきも、
なかなか面白いです。
ぜひ読んでみてください……口にとある
「仕掛け」をされた博雅の絵も一見の
価値あり、です。

>チェブラーシカさま

野村萬斎の晴明は、あのどこか超然
とした中性的な感じが雰囲気あります
よね〜〜。
昔は本当に、人と物の怪や妖しが、
うまく棲み分けをして、もちつもたれつ
で暮らしていたんじゃないかなぁ、なんて
思いまするよ。
小むらさき
2008/06/27 21:37

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