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zoom RSS 背筋ひんやり

<<   作成日時 : 2008/11/24 22:12   >>

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森見登美彦の本、ということで手に取ってみたのがこれ……
『きつねのはなし』です。どちらかというとこの本は、今の
初冬というか晩秋の季節よりも、晩夏に読んでみたほうが
良かったかもしれません。

4つの短編からなっている話なのですが、主人公は共通では
ありません。しかし、その4つをつなぐ糸としては、芳蓮堂
という骨董屋と、その店の女主人であるナツメさん、という
ほっそりした、まるで幽界の住人のような人が挙げられます。
また、4編のベースとなる土地が京都で、神社や路地の名前
が出てくるたびに、あ、これはもしかしたら……と、また、
すわ、どこの伏線かと、やや身構えながら読み進めました。

ぼんやりした妖しの世界をかいま見ているようで、祭りの
雑踏の中に彼女を取り戻しに行った大学生は無事に二人で
抜け出せたのなら良いけど、とか、「僕」という聞き上手が
いたからこそ精神の平衡を(おそらく)保っていた「先輩」
は、壁3面と畳に積み上げた本と旅行鞄と共にどこに消えた
のだろう、と知りたいけれど知るのが切ないような話も
ありました。
また、「魔」におそらくは魅入られた「私」はその後どう
なったのか、最後の短編の水の減っていく硝子の徳利を、
芳蓮堂のナツメさんはどうやって保管していたのだろう、
そしておそらく龍に取り憑かれていたかもしれない祖父の跡
を継げるものはいなかったのかしらん……などと、不可
思議で不思議で、そしてどこかうす気味悪い後味の物語が
詰まった一冊なのです。

現代的な蛍光灯の下で読むよりも、オレンジ色の傾いて
いく夕陽の光か、はたまたぼんやりした行灯の光の元で
でも読んでいると、とても雰囲気が出る本ではないかと
思います。





きつねのはなし
新潮社
森見 登美彦
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ダメだなぁ〜書店で幾 ...
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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
これは本当に晩夏によんでみたい感じがします!
京の骨董やが舞台というだけで、妖しい雰囲気ですね♪
応援( v^-゜)σ★
にぽぽ
2008/11/25 23:52
そうなんです、表紙もいかにも
年季の入った狐面が描かれて
いて、陰影の美しさ、なんて
雰囲気を醸し出していると思い
ます(^o^;)b
蒸し暑い夜に最適だった模様
です。

応援に感謝!!♪
小むらさき
2008/11/26 20:53

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