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<<   作成日時 : 2008/12/30 17:27   >>

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今年最後の本としましては坂木 司の『切れない糸』を紹介
したいと思います。この作者はいわゆる「ひきこもり
シリーズ」の頃からお気に入りで、登場人物たちの繊細な
心の在り様などを書かせたら天下一品なのでは、と思って
いる書き手の一人です。

主人公は新井和也。「あらい」を変換して(私のパソコンの
場合ですが)真っ先に候補に挙がる「洗い」のとおり、町の
クリーニング店の息子です。就職活動中の大学生でしたが、
お父さんが亡くなってしまい、実家の店を手伝うことに
なってからのお話です。

4編の短編「グッドバイからはじめよう」、「東京、東京」、
「秋祭りの夜」、「商店街の歳末」からなる推理ものですが
特に誰かが殺される、といったことではなく、日常に見える
現象の意味のその裏を読み解いていく物語です。
和也くんの困った生き物を見捨てられない性格(あだ名は
『町の生物委員』)は、もの言わぬ動物たちばかりではなく
人間にも応用されてしまうのです。なぜか持ち込まれる問題
を実際にひもといてくれるのは、大学の友人、沢田直之なの
ですが。

この沢田という人物も、本当のところは新井くんに拾われた
クチなのです。どうもアライクリーニング店は、親子そろって
人に「根」っこというか居場所を与えてくれる人たちで、
読んでいるうちに人と人がかかわるとはどういうことなのか、
しみじみと考えさせてくれます。
「帰っていくところ」を得た沢田くんは、「糸の切れない
凧」になって、行く先々からご飯の友をアライクリーニング
に送ってくれているところでこの本は終わっています。
終わってはいますが、二人の関係は切れずにいるように
思えてなりません。

日本中のどこかにある商店街の一角に必ずこのようなお店が
あったらなぁ〜と期待しています。自分の店が扱う商品の
プロ集団。そんなところから買う品物は、食べる物なら安心
なことでしょう。たとえちょっと鬱陶しいような付き合いの
濃さになっても、人間同士がお互いさまの精神で生きている
という感覚を養っていくのにはうってつけだと思いました。





切れない糸 (創元クライム・クラブ)
東京創元社
坂木 司

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コメント(3件)

内 容 ニックネーム/日時
小むらさきしゃん、順調に読書してますねぇ!
にぽぽは読もうと思っている本が積みあがってます。読むペースが以前よりもダウンしている気がしてならない・・・あああ〜!!
夜寝る前に本を読む時間が至福の時なんですが、あれ?と思うと電気もつけたまま寝てしまってたりするんですよ(汗)

応援( v^-゜)σ★
にぽぽ
2008/12/30 23:25
小むらさきしゃん、順調に読書してますねぇ!
にぽぽは読もうと思っている本が積みあがってます。読むペースが以前よりもダウンしている気がしてならない・・・あああ〜!!
夜寝る前に本を読む時間が至福の時なんですが、あれ?と思うと電気もつけたまま寝てしまってたりするんですよ(汗)

応援( v^-゜)σ★
にぽぽ
2008/12/30 23:25
にぽぽさん、明けましておめでとう
ございます!コメントありがとうです♡

いやぁ〜順調にといわれると照れ
ちゃいますわ(^O^;;)A。 私の好み
のばっかりで、偏り気味でして……。
一冊読み終える前に他のにも触手を
伸ばしてしまう浮気性(?)の
せいか、読みかけのつまみ食い状態
の本が散乱しております(苦笑)。

今年もよろしくお願いします。
にぽぽさんの方にも、またお邪魔
させてくださいね〜!!
応援多謝♪

小むらさき
2009/01/05 20:50

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