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<<   作成日時 : 2009/02/04 22:22   >>

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どこか突き抜けた感のある登場人物で、こんな人小説の中
にしかいないわ、とか思いつつ引き込まれてしまう作品が
多いな〜という印象の作者、伊坂幸太郎の一作です。
タイトルは『チルドレン』。

五編の短編からなっているのですが、どこか異色の人物とは
陣内さんです。時系列ごとに話が並んでいるわけではなく、
過去と現在が気ままに置かれているのですが、陣内さん
という彼だけは、「イン(注:表題の一つです)」の若者が
三十代になるとなるほどこうなるのか、と「チルドレン」の
話の中で納得させられる気がします。
それにしても彼のように一種張りつめきった人が周りにいる
と気疲れしてしまうというか、はらはらさせられどおしに
なるといいますか(汗)。

もちろん、穏やかになごませてくれる人もいて、それが永瀬
君と彼の恋人の優子さん。永瀬君は目が不自由であるにも
かかわらず、あるいはそれだからこそ、と言うべきでしょう
か、物事を観察し論理的に想像(なんだか組み合わせとして
微妙な単語のような気がしますが)できる穏やかな知性の
備わった人なのです。
優子さんが、盲導犬のベスにやるせないような嫉妬心を
おぼえるのも、無理はないかも。

陣内さんに振り回される人たちというのが、学生の頃の友人
鴨居くんと、職場の後輩の武藤さん。なんとあの破天荒で
はた迷惑(いや、決してワタシは陣内さんが嫌いではないの
です、はい)な陣内さんは家裁調査官になっており、一見
そうは見えないものの少年たちや職場の人たちの心を打つ
言葉をさりげなく残していってくれていました。
「子供は一人ではチャイルドだけれど、複数になるとチャイ
ルズじゃなくてチルドレン……別物になるんだ」などなど。

そうした陣内さんの独特なバックボーンの形成に影響した
のが、彼の父親だったと思われます。あまり良い影響の仕方
とはいえないと思うのですが、彼が家裁調査官というのも
なるべくしてなったのかもしれません。
ともあれ、陣内さんの激しさと永瀬さんの温和さの
ギャップで、読んでいる時間を忘れそうでした。




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伊坂 幸太郎

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