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zoom RSS 二種類の愉しみ

<<   作成日時 : 2009/02/18 21:27   >>

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確か今年、これを原作としたドラマが放映されていたよう
な気がします。著者は大倉祟裕、タイトルは、『福家警部補
の挨拶』です。本の表紙をめくったすぐ裏側に、刑事
コロンボ、古畑任三郎の系譜、とかいてありますので、
これはもちろん、倒叙ものです。

倒叙ものの愉しみと言えば、まずは犯人側の気持ちで、まず
は巧く犯行を成し遂げた、という充実感を味わえること。
しばらくのうちは、警察を出し抜いて、うまくやった、と
満足を得られるのが一つ。そして、だんだんと警察(ないし
は探偵役)の方が少しずつ推理を重ね、アリバイを崩し、
綻びを見いだしてくると(この頃には、ワタシの気分的に、
犯人側の方に立っているとヒヤヒヤさせられてくるので)、
探偵側に乗り換えて、犯人を追いつめていく興奮と、謎を
解く快感を得られるというのが二つめ、の醍醐味なのです。

この本の探偵役は、捜査一課の福家警部補。姓は分かっても
名が不明(笑)。小柄な割には大変なうわばみで、犯人側
との腹の探り合いでは、見事なまでのポーカーフェイスが
特長です。後書きにも書いてありましたが、もう少し、本家
コロンボの「ウチのカミさん」のように、個性というか、
舞台裏をかいま見せてくれるようだと、ますます読む楽しみ
が増えてきそうな感じです。

「最後の一冊」、「オッカムの剃刀」、「愛情のシナリオ」、
「月の雫」の計4つの短編ですが、犯人役の凝らした工夫と
福家警部補の切れ味鋭い洞察力の勝負はハラハラしながらも、
そしてその実、犯人は分かっているのですから、ある種の
高みの見物的な気分も味わえて一石二鳥です。

聞き込みをする相手との、「警部さんですか?」「警部補
です」、なんてやりとりも見たかった……おっと、これは、
ハードボイルドの方での「お約束」でしたね(笑)。





福家警部補の挨拶 (創元クライム・クラブ)
東京創元社
大倉 崇裕

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