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zoom RSS 時代の終焉の蔭に

<<   作成日時 : 2009/03/23 22:11   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 4 / トラックバック 0 / コメント 0

図書館でまず借りて読んでみようと思いまして検索してみた
ところ、この本は児童書の棚にありました。タイトルは
『病気の魔女と薬の魔女』、作者は岡田 晴恵です。

著者は、病原性微生物を研究しているウィルス学者で、魔女
がとても大好きだとか。その点からもたいそう惹かれて
読んでみたのですが、児童書というだけあって漢字にはルビ
がふられていました。ですが、内容は非常に考えさせられる
ものだと思います。

人間を病気にする宿命を背負った病気の魔女、すなわち
ポックス(天然痘)のお頭、ペストの魔女、コレラの魔女、
マラリアの魔女、ヴィーナスの魔女にインフルエンザの
お頭、H5の魔女がコンタギオン(病気の種、とのこと)を
蒔くのに対抗して、薬の魔女、すなわち薬草魔女のファーマ
先生、カビで薬を作る魔女のアン先生、ワクチンの魔女の
ワッカ先生、そして、本編の主人公、薬の魔女の見習いの
ローズが、薬を調製して人間たちを守っていく……この
二大勢力の攻防戦を描いているのです。

しかし、単に善玉悪玉の戦い、という訳ではありません。
病気の魔女の定めは、時代を変える役割をもになっていた、
ということを、この本で私は改めて整理して知ったのです。

古代アテネを没落させたといわれている天然痘、
アレキサンダー大王の帝国を崩壊に導いたマラリア、
それはローマ帝国の分裂をも招きました。
ペストでもってヨーロッパの中世を終息に向かわせたり、
ヨーロッパ人がアメリカ大陸に天然痘などを持ち込んで
インカ帝国、アステカ帝国を滅亡の原因となり、ロシア
遠征中のナポレオンの軍にチフスが流行、彼の軍は敗走
しました。近代になってコレラや結核、スペイン風邪
が大流行して、戦争が終結へと向かったりもしたのです。

このような病気の歴史や、それに対抗しようとした人間
の努力が物語の中で語られていると、とほうもなく文系
人間の私でも頭に入って来やすく、楽しんで読めました。
自分の健康が、過去の人々の不断の努力の上に成り立って
いるのだと、つくづく思い知らされた気がします。

新型インフルエンザへの心構えも、肩肘張らずに出来て
きたように思われます。



病気の魔女と薬の魔女
学習研究社
岡田 晴恵

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