姐さんの本棚

アクセスカウンタ

zoom RSS 勇者の素顔

<<   作成日時 : 2009/03/30 21:45   >>

驚いた ブログ気持玉 1 / トラックバック 0 / コメント 3

ついに、読みおえましたファンタジーの大作、『ハリー・
ポッターと死の秘宝(上/下)』、つまりハリー・ポッター
シリーズ最終巻、作者はJ・K・ローリングです。

第六巻を読み終えて、結末がどうなっていくのかはもちろん
気にはなってはいたのですが、正直、主人公の勇気と紙一重
の無謀さと無分別には少々、食傷気味でありました。
彼の若さゆえというべきか、ワタシのトシのせいで安心して
みていられる人物を主人公として無意識のうちに望んで
しまっていたのでしょう……「生き残った男の子」の戦いが
はやくどうにかけりがつかないか、と不謹慎な思いをもって
しまったりもしたのです。

いうまでもなく、主人公は最後には勝利を収めます。状況が
二転三転しました。危険だから、と好きになった親友の妹と
はいったんお別れし、当の親友には一時的に造反されたり、
それなりの苦労はあったでしょう。「例のあの人」との凄ま
じい、壮絶な闘いの中で、同志に何人かの犠牲者を出しても
目的のために前に進み、長年敵同士だった相手の息子の命を
残してやったりと、成長を見せた部分もありました。その
後の平和を築いた戦いの当事者だったのですから、彼の
一挙手一投足に注目が集まっても、当然のことです。

しかし……しかし、なのです。私にとっては、そんな彼の
努力も苦悩も苦闘も勝ち得た幸せも、すべて色あせて見える
ような人物に、最後の最後になって出会ってしまいました。

その男は、主人公の母を心の底から愛していました。
「例のあの人」に彼女の命だけは、と願ったにも関わらず、
死へと追いやってしまったため、主人公の陰の庇護者と
なったのです。表向きは、憎んでいるように振る舞いもし、
また実際、永遠に情が移ることはない、と言ったのですが
主人公がしてのける危なっかしいことの最後の後始末を
している立場に身を置いていました。

味方の誰にも理解してもらえなくても、また誰からも
好かれることもなくとも、ずっと守って来たその対象に
すらも(最後には”記憶”を見たので分かったのですが)
気づかれなくとも、愛した彼女の息子の命だけは、事成就の
暁まで守り通してきたのです。
哀しい愛を最期まで捧げ尽くした男の命が絶える間際に
見たものは、母親と同じだ、といわれ続けて来た主人公の
緑の目でした。表舞台に安らぎをもたらした主人公を
裏から支えた、より多くの勇気を求められる役割を全う
した男の最期でした。

セブルス・スネイプの魂に、わずかなりとも安らぎの
あらんことを。





「ハリー・ポッターと死の秘宝」 (上下巻セット) (ハリー・ポッターシリーズ第七巻)
静山社
2008-07-23
J. K. ローリング

ユーザレビュー:
良いお話でした第7作 ...
ハリーは自分で探しそ ...
大人でも楽しめる冒頭 ...
amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by ウェブリブログ



↓真の勇者に黙祷
にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ
にほんブログ村

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 1
驚いた

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(3件)

内 容 ニックネーム/日時
こんばんは(´∀`)   私もこのシリーズは好きで読んました。前巻のラストでは ダンブルドア〜と号泣し、最終巻はこむらさきさんと同じ人物に惹かれ、またもや泣けてしまいました。その一生は悲しくも哀れかもしれない…でも、そこまで献身的に愛する人に出逢えて彼は幸せだったのではないかと思いました。
猫吉
2009/03/30 22:50
こんにちわ。
りんごレットと申します。
ハリポタ、おもしろいですよね!最新作のストーリーが気になってはいるものの、なかなか読む機会をつくれずに…

小むらさきさんの本の感想を参考に色々な本にチャレンジしてみようかなと思います。
また、ちょこちょこと拝見させていただきます。
でわ、また(^O^)/
りんごレッド
2009/03/31 12:16
>猫吉さん

本当ですね〜、生涯を二重スパイ
として危険と隣り合わせで生きて
いたのも、彼女への愛があった
からこそでしょう。
そして、報われなかったにせよ
命を賭すことができるほどの人に
逢えていたからこそ、彼は「例の
あの人」のような魔法使いには
ならなくてすんだのだと思います。


> りんごレッドさん

コメントありがとうございます。
ぜひぜひ読んでみてください、
ちょっと文句(?)みたいな
ことを書いてしまいましたが
(^.^;)、ハリポタはやっぱり
面白いです。

ゆっくり更新ですが、もし
良かったら、また寄って見て
何かの参考にしてください
ませ♪
小むらさき
2009/04/01 21:40

コメントする help

ニックネーム
本 文
勇者の素顔 姐さんの本棚/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる