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zoom RSS 死神は音楽がお好き

<<   作成日時 : 2009/08/19 21:25   >>

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ちょっと不気味な表題をつけてしまいましたが、実際、登場
してくる主人公がそうなのですから、ウソとは言えません
(笑)。著者は伊坂幸太郎、タイトルは『死神の精度』です。
夏ということで怪談(?!)を少々。

「千葉」という人間界向けの名前をつけられた死神が、ほぼ
あの世へ連れて行く、ということが確定しているけれども、
念のために最終確認をしていくうえでの物語です。
短編「死神の精度」、「死神と藤田」、「吹雪に死神」、
「恋愛で死神」、「旅路を死神」、「死神対老女」が6つで
すが、最後の「死神対老女」のお話は、その前の頃から
ざっと見積もって50年は経っているであろう時代が舞台に
なっているのです。……あまりにこの「千葉」さんが淡々と
しているので(まぁ〜時間を超越した存在ですから仕方が
ないでしょうけれど(笑))、そんなに過ぎていたとは、
その老女が誰なのかに気づいて初めて知りました。

この世の中には、彼のように人間の死を司って、その時期を
報告する「同僚」がうごめいているなのようですが、彼らは
ほぼ例外なく「ミュージック」を好むのです。全智のような
存在なのに何とも人間臭いこと、とちょっと怖がりながらも
ページをめくっていたワタシですが、そこはかとなく親近感
のようなものも感じてしまったりして。

もちろん人間とは違いますから、いわゆる「常識」が欠けて
いたり(そのくせキャッチセールスの手管に詳しかったり…
…彼の仕事の上で得た知識ですが)、空気が読めなかったり
するのですが、彼の疑問に思うことの方が本当に筋の通った
ことだったりして、普段のなぁなぁなぬるま湯人生を省みる
いい機会になりました。

最後の短編に出て来た老女の、あっけらかんするほどの潔さ
と強さには、なかなかできないな〜と思いつつも、憧れて
しまいます。



死神の精度
文藝春秋
伊坂 幸太郎
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作者は節穴。死神の精 ...
「死神」への印象が変 ...
人が生きているうちの ...
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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
夏にはピッタリの題名の本。
小むらさきさん、ナイスです。
死神というものに対する認識が変わりそうなほんですね。大体から死神と言うと、いやな者、嫌われ者、招かれざる客といったイメージがあり、該当者は無理やり連れて行くのだとい思ったのですが、この本の死神は、「生」か「死」かその判定者の立場の死神なのですね。生きているうえで、時にはこの本のような死神に来て欲しいと思う時があるかもしれませんね。(笑)
アーミー
2009/08/20 08:18
ありがとうございます(^-^)\
私も最初タイトルを見た時は
ちょっとドキ、としたのですが、
実際読んでみると大鎌をもって
命を刈り取っているような感じは
まったくなく、それでいて夏向き
というフクザツな感じでした(笑)。

仰るとおり、彼は判定者という
立場でしたので、「死」の「見送り」
を報告した人間が、成功して歌手に
なったりもしましたよ。
この季節にちょうどいいかな〜と
思います。
小むらさき
2009/08/20 22:19
 伊坂幸太郎は好きなのでよく読むのですが、『死神の精度』、かなり面白いほうかと。千葉のキャラが「いかにも伊坂幸太郎」みたいなキャラで、ところどころ笑えたり、彼の抱く疑問には「うんうん」と頷いて考えてみたり・・・
 僕も非常に楽しく読めました。
きっし〜
2009/08/21 23:31
>きっし〜さん

きっし〜さんも読まれたんですね!
「千葉」さんのずれ、というかが
ある面うまくポイントをついて
いたりして、なかなか楽しい作品
と思われました。……それにしても、
雪の山荘の密室トリックのような
シチュエーションも、死神がいては
密室にはなりにくいですね(苦笑)。

小むらさき
2009/08/24 21:46

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