姐さんの本棚

アクセスカウンタ

zoom RSS 誤訳の指輪

<<   作成日時 : 2009/12/10 22:22   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 3 / トラックバック 0 / コメント 2

とあるメルマガの中で紹介されていたのを図書館で見つけ
ましたので、借りてみました。私にとって、この作者の本
を読むのはこれが初めてです。著者は道尾秀介、タイトルは
『ソロモンの犬』です。

四人の大学での友人達が偶然雨宿りに飛び込んだのは、
"riverside cafe SUN's"という喫茶店でした。マスターは
やる気があるのかないのか、アメリカンよりも薄いコーヒー
の値段がたったの120円という、なんとも不可思議な
場所なのです。そこで、秋内 静、友江京也、巻坂ひろ子、
羽住智佳では向き合って話をすることになりました……この
四人の中の、誰が人殺しなのかと。

人殺し、というのは直接的に手を下した人を、この場合は
差しているわけではありません。命を落としたのは、彼らの
大学の助教授、椎崎鏡子の息子陽介、そして子どもを亡くす
事態に至ったのを苦にしたのか、自ら(?)命を絶って
しまった鏡子の死の根源的な原因となった人のことを差して
いるのです。

この小説の謎解きも面白いのですが、登場している四人も
とてもイキイキとして、本当に身近にいる誰かのようです。
京也とひろ子という恋人同士の振る舞いや、どうにかして
智佳の気を引きたい静、ひろ子と智佳の女同士のつながり
等々、あ〜そういえばこんな人いたわ、とかあの二人に
そっくり、とか学生の頃の周囲の人間模様を彷彿とさせて
くれるのです。

(ただ、私は京也のトガリっぷりはちょっと勘弁かな〜、と
思ってしまいました。まぁ、後になって理由が分かればそれ
なりに納得はいったのですが。痛ましいような、哀れなよう
なそんな気にも、後になってからは、したんですけれど。)

いい味出しているのは、大学の助教授のマン・マミーヤこと
間宮先生。この人の存在がすごく救いになりました。
みずみずしい若者達の良き導き手だと思います。動物学を
下地として、人間の行動を解きほぐしてくれる心優しき現代
のソロモン(に成長中?)です。



ソロモンの犬
文藝春秋
道尾 秀介
ユーザレビュー:
淡々と進む印象。少年 ...
意外な結末おもしろか ...
ミステリとしては不満 ...
amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by ウェブリブログ商品ポータルで情報を見る



↓@賽の河原
にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ
にほんブログ村

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 3
なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー)
ナイス

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
 道尾氏の本はよく読みますので、『ソロモンの犬』も読みました。

 学生たちの、いかにも学生という雰囲気がよい小説ですよね。

 私も間宮先生のキャラクターに癒されましたw
きっし〜
2009/12/13 21:07
>きっし〜さん

そうですね〜!学生らしく人生を
謳歌しているのがなんとも懐かしい
というか、微笑ましいというか。
今の時代の喋り方を文字にすると
こうなるんだ、ということをこの
作者の本で改めて知った気がします。

間宮先生には、またどこかで
謎解きを見せてもらいたいものだ
と思ってしまいました。
小むらさき
2009/12/14 21:25

コメントする help

ニックネーム
本 文
誤訳の指輪 姐さんの本棚/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる