姐さんの本棚

アクセスカウンタ

zoom RSS 鍵は猫

<<   作成日時 : 2010/04/14 22:25   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 3 / トラックバック 1 / コメント 2

懐かしい本が復刻したので、ご紹介したいと思います。
仁木悦子の『猫は知っていた』という、初版が50年ほど
前の作品で、ワタシが最初に読んだときは、講談社文庫から
出ていました。もし実家の本棚をひっくり返すパワーがあれ
ば、他の作品も出てくるかもしれません。

仁木悦子の小説は日本の女流推理作家の草分け的作品群で、
しかも主人公が必ずトラウマに悩まされていたり、意味も
なく暗くお涙ちょうだい的な湿っぽい今の小説とはかけ
はなれて(偏見(笑)?!)、カラッと明るく、陽性な感じ
にあふれていて(とくにこの仁木兄妹のシリーズですが)、
ワタシはとても気に入っています。
彼女自身が胸椎カリエスと診断されて、歩行可能な状態では
なかったことなど、解説を読まなければまったく分かりま
せん。
(道尾秀介の『片目の猿』とか『骸の爪』のように、身体的
な特徴が謎の多くの鍵の部分を握るのとは大違い……比較
する対象が違うか(苦笑))。
論理でひもといていく過程がとても鮮やかなのです。

主人公の仁木兄妹は、とある医院に下宿することになったの
ですが、そこで患者の失踪騒ぎが起こります。傲慢で鼻持ち
ならない男でしたが、このことがきっかけとなって、その
医者の義母が戦中の防空壕で見つかり、事件が大きくなって
いくのです。
探偵役は、植物学専攻の兄、雄太郎で、語り手兼ワトソン役
が、音大生の悦子さん。小柄でも元気いっぱい、好奇心いっ
ぱいの彼女の目を通して、一緒に冒険ができる気がします。

昭和の頃が舞台ですから、電話もそう多くはなく、自動車も
借りて乗る、といった情景が描かれています。情報はTVで、
というよりはラジオで得て、本の値段が240円と、貨幣
価値も今とはずいぶんちがいますが、時代の空気も読めて
一挙両得(?)な感じです。


猫は知っていた―仁木兄妹の事件簿 (ポプラ文庫ピュアフル)
ポプラ社
仁木 悦子

ユーザレビュー:
これはいい!書店で時 ...
amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by ウェブリブログ商品ポータルで情報を見る



↓昭和は遠くなりにけり
にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ
にほんブログ村

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 3
なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた

トラックバック(1件)

タイトル (本文) ブログ名/日時
道尾秀介
ラットマン - ばじとうふう 道尾秀介「ラットマン」 読んだ。 初の道尾秀介作品。 作中での大きなイベント、いわゆる殺人が起こるのが本の中盤だったのでこの残りで全てを語り尽くすとするのならそれほどの中身はないのか なんて思ったんですが それぞれの胸に渦巻く欺瞞とか疑心が ...(続きを読む) 少女たちの羅針盤サイン本|日曜は勝手にショートショート 映画化の話もある. 『少女たちの羅針盤』の. サイン本をゲットしました。 これは. 第1回ばらのまち福山ミステリー文学新人賞優秀作を. 受賞した作品で... ...続きを見る
話題になっているニュースはこれ!
2010/04/23 03:11

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
初めまして
懐かしい本♪そしてうれしい話題
仁木兄妹のシリーズ
仁木悦子さんよく読んでいました
もう内容もあやふやでよくおぼえていません・・・デコボココンビの兄妹♪
あ・・・だんだんおもいだしてきたかも・・
実家に置きっぱなしなので
今度さがしてくるか
この本を買うか・・・
ともかく絶版があるこの世界
復活してもらえてうれしい限りです

小沼 丹さんの「黒いハンカチ 」
こちらも同じような雰囲気があります
おじゃましました
ではでは       小夜月     
小夜月
2010/05/13 06:23
>小夜月さん、初めまして。
コメントありがとうございます♪

私も実家のどこかにこのシリーズ
があったはずなのですが、つい
誘惑に負けて買ってしまいました
(^^;)。
この兄妹のお話は、とてもユーモア
があり、あっと驚かされる謎とき
もありで、良いですよね〜。
それぞれが結婚してからも、悦子
さんの活躍する話もあったように
覚えているのですが……やっぱり
さがしてみようと思います(笑)。

よろしかったらまたお寄りくだ
さいませ(^O^)/~
小むらさき
2010/05/13 20:20

コメントする help

ニックネーム
本 文
鍵は猫 姐さんの本棚/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる