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<<   作成日時 : 2010/09/06 20:56   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 2 / トラックバック 0 / コメント 0

時代小説とミステリとSFの要素が少しずつ混じった、なか
なか面白い小説でした。タイトルは『小袖日記』、作者は
柴田よしきです。源氏物語をベースにしていながら現代風に
もとれ、一気に読んでしまいました。

主人公は29歳のOLです。上司との不倫の恋に破れ(奥さん
が妊娠したとかで)、何もかもがイヤになり街をフラフラ
さまよっていた時に落雷に遭いました……気づいた時には
十二単のおかめたち(笑)に取り囲まれていた、とそういう
わけなのです。
もちろん最初はパニックになりました。自分自身の顔も
おかめになっていて、しかもその本来の体の持ち主は小袖と
いう名の18歳の女の子なのですから。21世紀からいきなり
1000年遡って、意識だけがタイムスリップしているという
状況で、動揺するなというのは無理というものです。

とはいえ、周囲の様子が少しずつ分かり、仕えている女主人
の香子様、というのがどうやら源氏物語の作者である紫式部
だということに気づいてからは落ち着いてきました。この
ヒロインもワタシと同様に、女たらしの光源氏よりクリアで
シャープな感性の枕草子の方を好んでいたにもかかわらず、
命の恩人が紫式部だったとは、なんとも間が悪いというか
気まずいと言おうか(笑)。
なんとかこの世界で生きていくことに決めた主人公は自分が
読んでうっすら覚えていた源氏物語に登場する姫君たちの
様子を、香子様の命を受けてこっそり(でも周囲にはばれて
いたようでしたが)召使いとして探りにに行き、1000年後
に残されていた内容とは少々違う、本当の事情を知ることに
なったのです。

少しずれた平行宇宙の平安時代に飛ばされた、という設定
でしたが、そこで笑い、泣き、怒り、悲しみながらも生きて
いる女性たちの姿は今となんら変わること無く描かれていて
身につまされるような気がしてなりません。
それに、寿命が短かったのが一因かもしれないけれども、幼い
女しか相手にできない日本の男たちのある種身勝手な生態も
浮き彫りになっていて、思わず納得?(苦笑)の一冊でした。


小袖日記 (文春文庫)
文藝春秋
2010-07-09
柴田 よしき

ユーザレビュー:
古典入門!おそらく現 ...
もう少し上品に・・・ ...
省略の仕方も源氏各章 ...
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