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zoom RSS 妖怪改方

<<   作成日時 : 2011/02/21 20:23   >>

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「もののけ深川事件帖」の作者の新しいシリーズを書店で見
つけましたので、さっそく読んでみました。高橋由太の、
タイトルは『大江戸あやかし犯科帳 雷獣びりびり』です。

火付盗賊改方が主として江戸の放火犯や窃盗犯を捕まえて
処断するのに対し、この妖怪改方(=ようかいあらためかた)
は、跳梁跋扈するあやかしたちを人に仇なした場合、征伐し
たりする組織でした。
ところが、幕府ができた当初は様々な妖怪たちと戦うことも
あったものの、徳川の世となって百五十年も過ぎると世の中
平和になってきて、だんだん討つべきあやかしも少なくなっ
てきたのです。

狡兎死して走狗煮らる、の言葉通り、あまり大事に扱われな
くなって来て、少々たるんできたこの改方で親の代から役目
を果たしているのが主人公の冬坂刀弥です。役者のような
いい男で、齢8歳の許嫁のいる身(笑)。統子というその娘
は、刀弥の亡くなった父の親友で妖怪改方の前の長官だった
筧三十郎の一人娘で、母親のお園さんというなかなかの美女
と一膳飯屋で暮らしています。
この子が飼っているのがクロスケという名の雷獣……まだ小
さくて本当に黒猫にしか見えないのですが、「にゃん」と鳴
けば統子や刀弥などを守る手助けをしてくれるのです。

お園さんのお店「稲亭」には、彼女の下僕(笑)というべき、
料理人としてこき使われている河童の九助、ふらふらと飛び
回り天ぷら油を温めたりする火の玉など、個性的な面々が揃
い、刀弥には亡父から受け継いだカタナという小鬼がお供と
してついていたり、出てくる登場人物たちもなかなか頼もし
い存在となっております。

後書きで作者が言うには、池波正太郎さんなどの大ファンで
「鬼平」リスペクトでこの小説を書いたとのこと。江戸を守
る組織の存在や「長官」と書いて「おかしら」と読ませるな
ど、心憎い設定がなんとも嬉しい限りです。ああ、ここにも
「鬼平」好きがいて、新たな時代小説の世界が広がっている
んだと思うと、また一つ楽しみが増えました。

五話からなる短編集なのですがお気に入りは「包丁幽霊」で
しょうか……プロフェッショナルな料理人の魂にシビレます。


大江戸あやかし犯科帳 雷獣びりびり (徳間文庫)
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2011-02-04
高橋 由太

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↓げに恐ろしきは江戸の女♡?!
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