姐さんの本棚

アクセスカウンタ

zoom RSS 人間に関する事実

<<   作成日時 : 2011/11/14 20:49   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 1 / トラックバック 0 / コメント 0

はるか昔の(苦笑)学校の教科書に出てくる古典の一節しか
読んだことがないものですから、それ以外の古典の文章など
外国語も同じなワタシにとっては、参考書の一種のつもりで
読んでみました。
作者は橋本治、タイトルは『これで古典がよくわかる』です。
文庫本で、それほどかしこまった文章で書かれているわけで
はないので、わりと読みやすかったと思います。

「古典」ということで安直に「源氏物語」と「枕草子」がワ
タシにはイメージされてしまいますが、この本では、そちら
にはあまりページが割かれていません。
どちらかというと、鎌倉期の随筆や新古今和歌集についての
うんちくが詳しく紹介されているのが印象的でした。源実朝
という、周りの環境が悲劇としか言いようのない若者の説明
は、こんな風に国語の先生に授業で教えてもらっていたら…
とちょっと残念な気がしないでもないかも(苦笑)。

本書では、室町〜江戸期の作品についてはあまり触れられて
いませんが、それでも古典とは何かという総論をすっと頭に
しみ込ませてくれます。
暴走族顔負け(?!)の万葉がなの文(つまり漢字の当てはめ)
から、「漢文+カタカナ」と「ひらがなのみ」の文へと発展、
変化し、「漢字+ひらがな」へと推移してきた様子を、こん
な流れになっているんだ、と納得しながら読むことができる
のです。和漢混淆文の成り立ちがよく分かります。

そして、こうして古典が残っている国、というのもありがた
いものだとつくづく思いました……考えてみれば、「枕草子」
の時代に、あんな自由な感性で、しかも女性が文字を書ける
文化は、これに惚れ込んで映画化した映画監督の出身地であ
る英国では無かったのですから。かの地はまだきっとローマ
帝国のへりにある未開の地だったでしょうし、また、漢字ば
かりを並べなくてはならない中国の官僚は気楽な日記など残
さなかったものの、幕府でのとある役職を勤めた武士が残し
た日誌によって、その当時の人々の暮らしを、今の私たちが
想像することができるのです。
昔の語彙の難しさを乗り越えて見えてくる、人間の在り様を
認識させてくれることと思われます。


これで古典がよくわかる (ちくま文庫)
筑摩書房
橋本 治

amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by これで古典がよくわかる (ちくま文庫) の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル



↓言葉の土台
にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ
にほんブログ村

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 1
なるほど(納得、参考になった、ヘー)

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
人間に関する事実 姐さんの本棚/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる