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zoom RSS 思考の根幹

<<   作成日時 : 2012/01/05 20:52   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 1 / トラックバック 0 / コメント 2

最近お世話になってきた歯医者での待ち時間にでも読もうか
と思っていたのですが、読み始めたら止まらなくて一気に読
んでしまいました。タイトルは『祖国とは国語』、著者は藤
原正彦です。グローバル化が進んでやれ◯◯語が必要だとか、
これからは××語だ、とかいったところで、自分の母語がで
きなければ何の意味も無いのです。

この本は国語教育についてと、著者が満州から引き上げてき
た時の思い出の地をたどる旅という大まかに分けて二つのテ
ーマのエッセイからなっていますが、ワタシが特に面白く読
んだのは、前者の、国語の授業に力を入れることこそが大切
と述べている箇所でした。
TVの中で見苦しく混ぜ書きをしたりした漢字など、常日頃か
らアホらしいと感じていたワタシにとっては我が意を得たり
という思いでした。難しいからひらがなにする、というなら
それこそ今ならインターネットでいくらでも調べられるので
すし、綺麗にルビでも何でも振れば良い。
漢字を廃止して複雑なことを考えたり、表現できなくなった
りしている輩の例は、ちょっと検索すればすぐにでも出てく
ることでしょう(苦笑)。勿論、このような皮肉な例ではな
く、漢字で書かれた文章から受ける印象、同じことをひらが
なやカタカナで書かれた時の印象との差を、私たちは感情で
受け止め、類推し、味わって楽しむ……ことができるように
なるためにも、漢字、新たな語彙、母語の幅広い知識と運用
能力を伸ばしていく必要があると思うのです。

国語の能力を伸ばすことで、様々な年齢層で自分自身や状況
を必要に応じて説明し、他人に分かってもらえる度合いと数
量が増えます。子供ならケンカの内容とその時の気持ちを話
せたり、大人なら要らぬ敵を作らなくてすんだりもするでし
ょう。

そもそも日本語が分からなければ、著者の言うとおり、数学
の問題文の意味も、科学の新知識の概念も、歴史の裏側の解
明も、何もかもが理解の範囲を飛び越えて去ってしまうと思
うのです。


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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
藤原正彦 で プログ検索中です。
今 もうひとつ ネットを 開いて
藤原正彦 ウィキぺディア を 見ています。
スゴイ家系と スゴイ略歴ですね。
子供の頃から勉強時間 すごいのかなぁ?
どんな エッセイか 気になります。
真面目すぎる エッセイかなぁ?
それから 今 動画を見ています。
数学者 数学は 知能指数でなくて 美的感受性なんですね。なるほど なるほど 
しかし この動画の教育の話し、スパルタというか 毒舌的?〜
大学で どんな授業(講義)を するのかなぁ?
村石太キッド&理数系人間
2012/11/07 11:11
>村石太キッド&理数系人間さん

コメントありがとうございます。
この著者の本は、ワタシはほんの
数冊しか読んだことはありません
が、明解な文章でなるほどと思わせ
ることが多いと思います。

この本に関しては、後半は著者の
過去の思い出の旅の様子が綴られ
ている感じですので、どちらかと
いえば、前半の方がワタシにとって
は興味深いです。
小むらさき
2012/11/09 20:39

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