姐さんの本棚

アクセスカウンタ

zoom RSS 花の名前

<<   作成日時 : 2013/05/06 21:25   >>

かわいい ブログ気持玉 3 / トラックバック 0 / コメント 0

GW中に実家の本棚を若干整理して、懐かしいのを見つけまし
た。久しぶりに読み返したもので、ご紹介したいと思います。
作者は梨木香歩、タイトルは『家守綺譚』です。読んでいる
間はなぜか時が止まっているような、そんな不思議な感覚を
覚えました。

舞台は本の帯にあったように、今から一世紀ほど前の日本で、
主人公は綿貫征四郎という青年文士です。当時は大変なこと
であったろう大学卒の学士なのですが、急逝した親友の実家
の家守をしながら、執筆活動に取りくんでいるのです。やや
浮世離れした感のある彼ですが、亡くなったはずの親友が、
掛け軸の川の中から現れたのをいつのまにか受け入れている
のはさすがというか何と云うべきか(笑)。

そんな彼の日々の暮らしには不思議な事象が取り巻いていま
した……いえ、もしかしたら百年前の日本には、そうした不
可思議なるものがこの世に息づいていても、それが自然だっ
たのかもしれません。
とにかく、彼岸の友人や、此岸のとなりのおかみさんや、近
所の寺の和尚さんからの助けを得て暮らしている彼の様子が、
なんとも羨ましい気がしてなりませんでした。
もし、ワタシも(サルスベリでなくてもいいですから)何か
の花に恋されたら、或は小鬼や河童やカワウソの眷属と知り
あいになる生活だったら、どうだったでしょう。何だかとて
も豊かな気持ちになれるんじゃないか、と思うのです。

短編集のような趣の本なのですが、一つ一つの章には彼の借
家に生えている植物の名が題目としてついています。「サル
スベリ」、「都わすれ」、「南蛮ギセル」……などなど。
我ながら無粋でお恥ずかしいことに、きちんと「あぁ、あの
花か」とその姿を思い浮かべられるのは数えるほどしか無い
のが歯がゆくてなりません。
もう少し身の回りの動植物についても観察眼を養わなくては、
と気づかされた一冊でもありました。


家守綺譚 (新潮文庫)
新潮社
梨木 香歩

amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by 家守綺譚 (新潮文庫) の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル



↓精神の養い方
にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ
にほんブログ村

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 3
かわいい かわいい
ナイス

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
花の名前 姐さんの本棚/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる