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<<   作成日時 : 2013/07/06 15:48   >>

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千年の時を超えて、今のワタシの精神上の鏡と言うか、砥石
となってくれている本を紹介してくれている一冊です。タイ
トルは『ヘタな人生論より枕草子』、著者は荻野文子です。
古典そのものの勉強というよりも、『枕草子』を通して見え
てくることに、はっとさせられる感じです。

『枕草子』という、おそらくは千年前のブログというか(笑)
エッセイというかのどこが好き、といって簡単に挙げられる
のは作者である清少納言の優れて独特かつ冷徹な感性、また
は一種の毒舌、ではないでしょうか……有名な「春は曙」で
も「うれしきもの」などの段でも、日常のありきたりなひと
こまに別の意味が備わったり、見えていたようで気づいてい
なかった美しさなどを指摘されたり。
もちろん、これらの文章や(歌人の娘だけあって、文章を綴
るのに選ぶ単語の選択法も含めて)、事象も素晴らしいので
すが、今回のこの本でようやくはっきり分かった、『枕草子』
成立の過程が、ワタシを魅きつけてやまない要因の一つに加
わったのです。

つまり、この日本初の随筆は、何も清少納言の自慢話を書き
連ねるためだけにあったのではなくて、中宮定子を中心とし
た宮廷世界の光をせめて文章で留めておこうと懸命になった
彼女の集大成だったと分かったのです。
敬愛してやまない女主人であった定子の一族は、道長を頂点
とする新たな政治勢力に追い落とされて行くわけですが、そ
の没落の道にあっても、清少納言は毅然として頭を上げ続け
ていたように思えてならないのです。
辛い状況を、ただただ、あぁ何て辛いんだ、と嘆いているの
は容易いことでしょうが(当人は悩み苦しんでいるのでしょ
うけれど)、その辛さに飲み込まれることなく、たとえ虚勢
や表面だけでも平常であらんとすることのほうが、よほどエ
ネルギーを費やすだろうに、彼女が描いてみせたのは定子や
自分自身を含めた優雅な日々であったのには、畏敬の念すら
覚えずにはいられませんでした。


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