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zoom RSS 算盤侍

<<   作成日時 : 2014/05/01 22:29   >>

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珍しい職業のお侍が主人公の時代小説を読みましたので、ご
紹介したいと思います。作者は辻堂魁、タイトルは『風の市
兵衛』です。最初は、市井の人々との交流といった感じのお
話かと思っていましたが、読み進めるうちにスケールが大き
くなってきて(笑)、止まらなくなってしまいました。

男女の心中死体が打ち上げられたのを検分した北町奉行所同
心、渋井鬼三次は妙なことに気づきました。水死体かと思っ
た二人は、どうやら死因は水によるものでは無かったのです。
ところが、上層部からのお達しで調べは打ち切り、不完全燃
焼感を味あわされていました。
武士にあるまじきこの不名誉な死を遂げた侍、高松道久の家
の経済的な管理/立て直しを図るために雇われてやって来た
のが、唐木市兵衛という男でした。

この主人公市兵衛、算盤の腕のみならず、剣の方もなかなか
の遣い手で、読んでいるこちらは安心して見ていられます
(笑)。
とにかく性格がわりと穏やか、という印象なのですが、ワタ
シがこの主人公の美点だと思ったところは、それぞれが自分
の仕事をして得た成果物で己の身を養い、暮らしを立ててい
るというところに生きる意味がある、と喝破しているところ
です。

市兵衛の周囲の人物、例えば高松の未亡人で彼の雇い主たる
安曇、息子でまだ八つの頼之、大目付片岡信正、小人目付返
弥陀之介、宰領屋の矢藤太など、個性の際立った面々の話が
また生き生きとしてとても魅力的です。
なおかつ、この時代の貨幣経済等についても知ることができ、
時代小説ならではの言葉遣いに久しぶりに触れられて、新鮮
な驚きを持って読めた一冊でした。


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