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<<   作成日時 : 2014/12/29 19:44   >>

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中国文学に詳しい方はより楽しめるのではないかと予想され
る、万城目学の『悟浄出立』を2014年最後のブログとして
ご紹介したいと思います。表題の悟浄のような、作品の中の
脇役を主役に持ってきた、一種の二次創作のような感じかな、
と単純に分類してしまうのは勿体ないような気すらしていま
す。昔読んだ「西遊記」や「三国志」(だったかな?!)を思
い出しながら、また学校の古文/漢文の授業で習った「四面
楚歌」等の故事成語を記憶の底から引っ張り出してきて読み
ました。

やはり、元ネタが分かっている「悟浄出立」が一番楽しんで
読めました。ワタシの目には悟浄は、好戦的な悟空や、食べ
物に夢中であまり当てにはならない八戒(実は彼もこの万城
目バージョンでは印象が変わった一人ですが)と比べるとお
となしく物静かで思慮深いように見えたのですが、その真の
姿がこういうわけだったのか、と腑に落ちるような気がしま
す。

他にも「虞美人草」「四面楚歌」にまつわる女の情念に戦慄
を覚えた話や、諸葛孔明、張飛、関羽など名前だけはどうに
か覚えている(苦笑)武人たちの、戦士の休息のようなひと
時を描いた話、宮刑を受けてなお真実のために生きながらえ、
後世に歴史書を残した司馬遷を、娘の視点から見て描かれた
話など、一つ一つの短編がそのままドラマになるのでは、と
思えるくらいでした。

もの凄く派手なアクションの描写や、気持ちが高揚したり目
が潤んだりするような言葉が羅列されているわけではありま
せん。むしろそっけないほど真面目(?!)な文章(しかも、
漢字のルビは難しそうな物の初出時のみ)なのですが、心の
どこか遠くの方で、ふつふつと何かが熱を生じてきているよ
うな、そんな感覚を味わった一冊でした。


悟浄出立
新潮社
2014-12-22
万城目 学

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