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zoom RSS エンマ様

<<   作成日時 : 2015/03/16 21:18   >>

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お初の作家の短編集ですが、とても楽しんで読みました。作
者は佐藤青南、タイトルは『サイレント・ヴォイス』をご紹
介したいと思います。自称28歳の美人刑事、楯岡絵麻(ほぼ
3年ほど28歳のまま(笑))と彼女の部下の体育会系青年刑
事の西野とのコンビがなかなかイイ感じです。小説の舞台は
取調室であることが多いのですが、スリリングな駆け引きに
手に汗握ります。

絵麻は彼女のとっておきの武器である行動心理学を応用して
犯人の嘘を見抜くプロです。質問を投げかけた時に、容疑者
が口に出して答える言葉だけではなく、そのほんの一瞬前に
起こすわずかな体の動きを見逃さずに矛盾点をつき、ほころ
びを大きくして、逃げおおせると思う企みを突き崩していき
ます。その過程が何とも面白くて、次から次へとページを繰
ってしまいました。

「YESか脳か」、「近くて遠いディスタンス」、「私はなん
でも知っている」、「名優は誰だ」、「綺麗な薔薇は刺だら
け」の五編ですが、ワタシが一番お気に入りなのは最後の
「綺麗な薔薇は刺だらけ」です。誰しも弱いところがあって、
それが西野の場合は女性にモテたいがためについ自分の職業
を偽ってしまったことなのでしょうが、それすらもしっかり
諭せるエンマ様がスゴい(笑)。
あ、ちなみにエンマ様とは、ヒロイン楯岡絵麻の名前と、絶
対にその前で嘘はつけない地獄の裁判官の閻魔さまにちなん
でつけられた警視庁内での彼女の通称です。女性につく綽名
としては気の毒に思わないでも無いですが、その迫力と威厳
はぜひ見倣いたいと思います。

犯人に監禁された西野を救い出した時の、普通だったら感極
まるとか、労りの言葉などをかけるとかするであろうところ
が、エンマ様のあのニヤリと笑った笑顔の悪戯っぽさという
かがかえって心に負担をかけない、というか、彼女らしくて
素敵でした。





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