姐さんの本棚

アクセスカウンタ

zoom RSS 修業先は

<<   作成日時 : 2017/06/28 21:40   >>

面白い ブログ気持玉 3 / トラックバック 0 / コメント 0

自分で足を運べる範囲の図書館の棚に置いてあったものから
順に読んでいたのですが、やはりシリーズの最初がどうなっ
ているのか気になりましたので、市内の別の図書館の蔵書と
なっていた本作を取り寄せてもらいました。輪渡颯介の
『古道具屋皆塵堂』をご紹介したいと思います。こちらが
そもそもの話の始まりということで、以前読んだ本に出て
きた登場人物の背景をしっかり知ることが出来ます。

道具屋の跡取りに、事情があってなる必要性が出てきてし
まった太一郎は、親の言いつけで様々な職種を転々とさせら
れてきたというのに、今になってから同業の店へと修行に
出されることとなりました。どんな事情があったためなのか
は、読んでみてのお楽しみですが、奉公に出された先は
皆塵堂という、実家とは今でいうとテイストの異なる(笑)
店だったのです。
あるじの伊平次は店の切り盛りよりも釣りの方に力を入れ、
悶々ととある理由で悩んでいる太一郎の強張った心を気づか
ないうちに解してしまう飄々とした人物で、この軽さゆえに
過去には何かもっと辛いことでもあってそれを乗り越えたの
では……などと、ワタシなどはかえって勘ぐってしまいます。
また、この伊平次に代わってせっせと働き、小面憎いほど
しっかり者の小僧は峰吉という少年で、彼の太一郎へのドラ
イな扱いぶりなどは、もういっそ清々しいほどです(笑)。
太一郎の幼馴染みの魚屋で、鈍感で実直な巳之助や、伊平次
の店の地主であり、材木問屋のご隠居といった、時代小説の
彩りとなる人物たちも味わいがあって、読んでいてほっこり
出来る小説です。

ただ、色々と曰く付きの古道具を扱う店が舞台なだけに、
そして太一郎の特殊な能力ゆえに、幽霊などこの世のもので
はない事物がほぼ確実に出てくるものですから、ちょっと
気味が悪い、と思われる方もいるかもしれません。確かに、
幽霊になるまでの過程(笑)には血なまぐさい描写もあった
りもしますが、結局は丸く収まるところに収まる話ですので、
夜中にトイレに行けないのではなどといった心配も無く読め
るシリーズだと思われます。


古道具屋 皆塵堂 (講談社文庫)
講談社
2014-03-14
輪渡 颯介

amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by 古道具屋 皆塵堂 (講談社文庫) の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル



↓鮪の助け
にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ
にほんブログ村

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 3
面白い 面白い
ナイス

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
修業先は 姐さんの本棚/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる