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zoom RSS 三つの掟

<<   作成日時 : 2017/08/02 21:37   >>

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この時代を舞台にした小説は、なんだかメンドクサイ(苦笑)
かつ何一つ楽しい要素が無い、という思い込みによってほと
んど読んだことが無かったのですが、ふと手に取ったのが
思いがけなくも当たりでしたので、嬉しくなってしまいまし
た。柳広司の『ジョーカー・ゲーム』をご紹介したいと思い
ます。

陸軍のとある部署に通称「D機関」と呼ばれる、諜報員すな
わち、スパイを養成する組織が誕生しました。トップである
責任者として、かつて有能なスパイであったといわれる結城
中佐が座り、試験によって選ばれた12名の学生が在籍して
います。
右手には白い手袋、杖をついて歩を進めている結城中佐です
が、読み進めているうちに、それもきっと彼の他人の目を
欺くための小道具に過ぎないと推測されます。このスリルに
満ちた人物の一挙手一投足を見ているだけでも、心地よい
ゾクゾクした感覚を味わいました。

結城中佐の下で学ぶ学生たちが任務を与えられ、それをどの
ように己のチカラでこなしていくかを描いた短編集なのです
が、どれから読んでも引き込まれること請け合いです。ただ、
どれか一つを選べと言われたら、ワタシはテーラーの店員に
化けた蒲生君(といってもこれは偽名。諜報員たるべく、
様々な技能を学ぶと同時に別人として在るために学生たちに
は別の身分/名前を与えられるのです)の腕の冴えに目を
見張りながら読んだ話を推したいと思います。

生き延びて情報を味方にもたらすこと、が至上命題のスパイ
の卵たちには「死ぬな、殺すな、とらわれるな」の教えが
徹底的に叩き込まれ、第二次世界大戦中の他の(一般の)
兵士たちとはやや毛色が違ってくるもまた面白い。当時の
東京や上海の空気も味わいつつ、彼らの自分の能力をフルに
使っての活躍が楽しめる一冊でした。


ジョーカー・ゲーム (角川文庫)
KADOKAWA/角川書店
2011-06-23
柳 広司
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