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<<   作成日時 : 2018/01/15 22:03   >>

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最近楽しみになったスパイ小説シリーズ、「泥沼の家」の
第三弾『放たれた虎』をご紹介したいと思います。作者は
ミック・ヘロンです。落ちこぼれスパイ(「遅い馬」)達の
活躍ばかりでなく、彼らの上に立つ者達のパワーゲームから
も目の離せない一作でした。

「泥沼の家」の責任者ジャクソン・ラムの秘書、元アル中
だったキャサリンが、かつての知り合いに拉致されたところ
から話は始まります。リヴァーを皮切りにメンバー達が動き
出しますが、実はお偉方の気まぐれで遊ばれただけだったと
判明した……はずでした。
ところが、茶番を演じただけのはずだった登場人物が突如
その芝居の監督を裏切ったため、事態は思わぬ様相を見せ
ながら転がっていきます。

茶番を仕組んだ張本人のピーター・ジャド、保安局の長イン
グリッド・ターニー、その部下で保安局のNo.2のダイアナ
・タヴァナーが己の保身と出世をかけて手段を講じる中、
ラムも「遅い馬」達を働かせてキャサリン救出にあたって
いく姿には、なんだか胸が熱くなります。
普段から部下をこき下ろし、キツく当たっている割には彼ら
が居ないところでは、「泥沼の家」の庇護と存続に力を
(あからさまにはそうは見えないにせよ)注いでいるのには、
シブ格好いい、なんて思わずつぶやいたりして(笑)。
だらしなく太って屁をひりまくっているというのに、その気
になれば足音を立てずに素早く動き、若い者を無力化する
胆力も腕力もあり、かつ抜け目無く情報を手も内に持ち続け
る……とこう書いてみると、老獪で有能なスパイマスターに
見えてくるから凄いです。
「遅い馬」の面々も、いつかはこんな風に成長するのかも、
なんて期待してしまうから不思議なものです。


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