茶と四季

だいぶ順番待ちをして借りられた一冊でした。森下典子の
『日日是好日「お茶」が教えてくれた15の幸せ』をご紹介
したいと思います。二十歳の時からずっと続けてきた茶道と
の関わりを描いたエッセイで、門外漢の私でも「お茶」って
いいものだな、とずっとそれに触れてきた年月に羨ましさを
覚えました。

お茶を始めた頃の著者と同様、私も茶道なんて単なる礼儀
作法で、自分の能力では食っていけない女が玉の輿に乗る
ための箔付けだとしか思っていませんでした。しかし、
読み進めるにつれ、季節の移り変わりを感じ取り、自分自身
に深みを与えるものである、とその印象が随分と変わった
ものです。

「武田先生」とのお稽古でのやりとりや、お茶会に参加した
時のとある老婦人との出会い、掛け軸の言葉の意味にふと
気づいたとき、そしてその「気づきを得る」ということ自体
から洞察した「お茶」を習うことへの意義と価値などなど、
勉強することは限りなく、またそうして学べること自体
への楽しみも味わえるのです。
もちろん、お抹茶と一緒に供される和菓子の繊細さや美味
しさ、美しさの描写から思いっきり食べる楽しみを想像する
のも良し、使われる道具の変化に、部屋をしつらえることへ
の美的な達成感を味わっても良し、様々な視点から「お茶」
とはこういうものなのだ、ということを知ることができます。

影響されやすく単純な私はすぐお茶をやってみたい、なんて
これを読んで思っています。今からでは遅いスタートでしょう
けれど、著者のように自らに芯を作ってみたくなったのです。
自分自身に対して「ワタシ、形から入るの好きじゃない?!」
なんてこの時とばかりに理由にもならないような理由をこじ
つけて、通えそうな範囲に茶道教室はないものか、とせっせと
ネット検索している自分が可笑しくなってしまいました。

日日是好日―「お茶」が教えてくれた15のしあわせ (新潮文庫)
日日是好日―「お茶」が教えてくれた15のしあわせ (新潮文庫)

↓すべてがお勉強
にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ
にほんブログ村

この記事へのコメント