姐さんの本棚

アクセスカウンタ

zoom RSS 予言?

<<   作成日時 : 2008/05/22 22:08   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 0

今度もまた池波正太郎から一冊。その名も『蝶の戦記(上/下)』
……ここのブログのテンプレートが蝶だから、という理由では
ありませぬ、多分。

と、何となく古風な言い方にしてみたのは時代小説に影響された
せいで、しかも主人公が於蝶という女忍びだからです。杉谷忍び、
という甲賀でもどちらかというと弱小集団の一人なのですが、
時は戦国、彼女は上杉方の参謀(山本勘助のライバルにあたり
まする)に雇われて働くことになります。
その卓越した忍びのわざを駆使して展開される闘いに手に汗握り、
当時の大名たちの政治的な力関係も面白く、また、女忍びという
こともあって、作者お得意の「凝脂」ののった女ならではの
あんなことやこんなこともありで、中途でとめられませんでした。

於蝶の活躍が面白いのはもちろんなのですが、はっとさせられた
のは、於蝶が「可愛ゆがって」あげた上杉方の若武者、岡本
小平太の言ったことです。小平太は、自らが仕える上杉謙信の
ような、正直者の生き様によって天下が支えられなくてはなら
ない、と云うのです。正直者が、それぞれ自分のつとめを果たす
ことによってのみしか、自分たちが身にまとい、口に入れるもの
を生み出し得ない、と於蝶に語りました。

去年の漢字「偽」に対する静かだけれど力強い反感を30年
近く前に書かれた小説に見ました……あるいは、言い換えれば、
現在が30年前と変わっていないのかもしれません。
あるいは、もしかすると……。


蝶の戦記〈上〉 (文春文庫)
蝶の戦記〈下〉 (文春文庫)
蝶の戦記〈上〉 (文春文庫)

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
予言? 姐さんの本棚/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる