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zoom RSS 神無月を過ぎたら

<<   作成日時 : 2008/07/13 22:07   >>

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これもドラマ化されたので知った作品ですが、最近に
なってやっと読みました。万城目学の『鹿男あをによし』
です。「あをによし」という言葉なんて、高校生のとき以来
すっかりご無沙汰なものですから、どういう意味?と
首をひねってしまいました。

作品の主人公でもあり語り手の「おれ」には、茶目っ気が
あるせいかそれとも目立とう精神がないためなのか、
はっきり名乗りを上げてくれていません。周囲のひとたち
(藤原くん、重さん、重さんのおばあさん、マドンナ、
そしてもちろん生徒たち)からも「先生」としか呼ばれて
いないので、名前らしい名前が分からないのです。

ともかく、東からやってきて「鹿男」(鹿の運び番)となった
先生が、鹿の使い番にえらばれたヒロイン、堀田イトと、
日本を地震から救い、滅びの道から遠ざけるため、「サンカク」
とよばれるあるものを探し出そうと必死に頑張るのです。
そのサンカクが、先生の赴任先の高校で行われる体育祭の、
剣道での優勝プレートだと当たりを付けるや、反目し合って
(?)いたイトも、必死に戦い、サンカクを手に入れるの
ですが……。
奈良公園の雌鹿(卑弥呼の時代から転生を繰り返し、日本を
地震から守っている神鹿)に「サンカク」はそのプレート
ではない、と突っ返されるうちにも、期限の神無月中最後の
満月の夜が近づいてきます。もう、地下の大ナマズを押さえ
きれず、日本列島は崩れさってしまうのか、とはらはら
ドキドキされられるのです。

女子高生たちの剣道の試合風景など、読んでいてその
ひたむきさに、思わず手に汗握るようですし、また、人と話を
しているときを描写する文章は、かの夏目漱石の「坊ちゃん」
を彷彿とさせる、さわやかな小説です。

奈良まではなかなか遠くて行けませんが、大ナマズを
無意識のうちに押さえ込んでいるらしい鹿島大明神の
鹿島神宮ぐらいなら、私も行けるかもしれません。神無月が
過ぎて、出雲からご自宅の方に帰ってこられたら、ちょっと
いろいろお願いしにいこうか……なんて、思ってしまいました。



鹿男あをによし
幻冬舎
万城目 学

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