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<<   作成日時 : 2011/06/09 20:51   >>

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今映画になっている『プリンセス・トヨトミ』とは真逆の立
場になってしまうかもしれませんが、そこはワタシの天の邪
鬼根性、ということでご勘弁いただいて(苦笑)、今回ご紹
介したいのは『おばちゃんくの一小笑組』です。作者は多田
容子、たまたま書店で見つけて衝動買いした一冊でしたが、
大当たりでした。

徳川の世が始まって間もない時代、上方の方ではまだまだ豊
臣の世を懐かしむ気色の町の衆や、裏で不満をくすぶらせる
大名たちが、それぞれの思惑で世間を騒がせていました。
徳川方の隠密として敵の行方を追わなくてはならないという
のに、くの一の色仕掛けに引っかかり、役目をし損じた若い
忍びの百地勇馬は、長兄には腹を切れと責められますが、父
には生きて働けと上方にある「小笑組」へと送り出されたの
です。
組の頭は小笑という名の「おばちゃんくの一」と異名を取る
女忍びと、学者か茶人といった風体の鈴吾、遊女として働く
友音からなり、彼らは「広伝」、つまり現代でいうところの
「広報」を担当していたのです……命がけで。勇馬に課され
た役割とは、諜報部隊として働く彼らの懐刀として忍びの技
を活かすことでした。

民心を煽り、太平の世へと向かおうとするのを阻み、町の治
安を悪化させていたのは「背徳組」と称する徳川方に破れた
侍たちで、「小笑組」は「背徳組」を、余りにも強い恨みが
残らないような形で、その力を削ごうとしていたのです。
一方で、少しずつ、徳川の治世の良い点を瓦版でアピールし
ていこうとするのですから、情報の力というのは面白いくも
あり、恐ろしいものでもあると思います。

「背徳組」を束ねる猿川弥介と勇馬の戦いも見所があります
が、彼らの金主たる大商人、柴屋を芝居と偽情報とで翻弄す
る小笑の知略も胸がすきました。


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多田 容子

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