姐さんの本棚

アクセスカウンタ

zoom RSS 出入禁止

<<   作成日時 : 2012/03/22 20:19   >>

ナイス ブログ気持玉 1 / トラックバック 0 / コメント 0

前巻の、吉原遊郭営業停止の裏で糸を引いた人物との暗闘が
まだ少し残っている雰囲気の「吉原裏同心」シリーズ第4巻、
『清掻』をご紹介したいと思います。作者は佐伯泰英です。

ある日、幹次郎と汀女は、茜楼の一橋という遊女に頼まれて、
根岸に手紙を届けに行きました。吉原からは出られない遊女
の頼みでもありますし、汀女としては和歌に詠まれた根岸の
地を見てみたい、との思いもあって、夫婦して出かけて行っ
た、というわけです。
幹次郎の方は、そういった文学的な用という訳では無く(苦
笑)、根岸に気になる剣術の道場があったので、其処を見学
しにいったのでした。二人の用が首尾よく済んで、料理屋さ
んに入って食事しているシーンなど、本当に幸せそうで、読
んでいるこちらの方も思わず和んでしまいます。

ところが数日後、面番所に北町から新しい同心が派遣されて
きて、吉原の様相は一変しました。なんと、その山崎蔵人と
いう同心は、いきなり自治を担ってきた会所を閉じよ、と命
じてきたのです。

とりあえず大人しく従った四郎兵衛を筆頭とする面々でした
が、遊里の中は掏摸やひったくりなど、遊びに来た者には危
険な場所となってしまいました。
幹次郎は薄墨太夫の力を借りたりもしながら、番方の仙右衛
門や若い衆の長吉らと共に、それでも客の安全を守っている
一方、四郎兵衛は、なぜこの一介の同心がそこまで強気なの
か、探りを入れてみました。すると、北町奉行曲淵甲斐守が
山崎同心にそう命じていたことが分かってきたのです。
しかも、その甲斐守の野心は一橋治済の後ろ盾を得て大きく
膨らんでいました。一橋治済といえば、凋落した田沼意次の
代わりに吉原を牛耳ろうとした張本人だったのです!

次々と降りかかる難題に、「良い話はないものですか」と聞
いた幹次郎の耳には、無事勤め上げて吉原を落籍された遊女
の三味線が心地よく響いたことでしょう。また、彼と一緒に
聞いた汀女の感想に見られた、学問への謙虚な姿勢にも心を
打たれた一冊でした。


清掻―吉原裏同心〈4〉 (光文社時代小説文庫)
光文社
佐伯 泰英

amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by 清掻―吉原裏同心〈4〉 (光文社時代小説文庫) の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル



↓白酒に 柄でもないけど 頬を染め
にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ
にほんブログ村

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 1
ナイス

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
出入禁止 姐さんの本棚/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる