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<<   作成日時 : 2014/06/09 21:27   >>

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短編集ということで、毎晩寝る前に一編ずつ、と思っていた
にも関わらず、つい一気読みしてしまいました。久しぶりに
読んだ時代小説『おせん』をご紹介したいと思います。作者
は池波正太郎……まぁ、ぐいぐいと読んでしまうわけです
(苦笑)。

各々の話の主人公はみな女性で、武家の女もいれば町場の女
房、娼婦、店の小女や女将など様々となっていますが、どの
女達も知り合いの誰かしらに似ているかも、と思えてなりま
せん。
中でも特にワタシがお気に入りなのが表題「おせん」の主人
公、おせんです。彼女の気っ風の良さや、心の底の温かさに
は拍手を贈りたくなります。続いては「烈女切腹」のりつ、
「平松屋おみつ」のおみつ、「おきぬとお道」のお道です。
明らかに作者の筆で美人、と書いてあるのはりつだけで、他
は容貌の美醜よりも躰つき(あぁ、この漢字を使うと、池波
作品を読んだという気がすごくして、余韻に浸れるといいま
すか(苦笑))であったり、あるいはひたむきさであったり
の特徴がひどくカッコいい、とワタシなどは憧れの念を持ち
つつページを繰ってしまいます。

中には、男のちからに圧倒されて流される意思の無い女や、
己の立場に驕り高ぶってしまう浅はかな女、あまりに初心過
ぎて全体が見えない女など色々いるのですが、こうして書き
分けられた女達は、やはり作者の透徹した観察眼によるもの
だろうと思われて、ワタシもきっとこんなイヤな部分を持ち
合わせているんじゃないか、と少々冷や汗ものです(苦笑)。

登場してくる全ての女達のうち誰が好きか、などと話し合っ
たりするのも、その読み手の性格を映すようで興味深いので
はないかとも思われました。
何度も読み返せる、じんわりと心に沁みる一冊です。


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