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<<   作成日時 : 2016/05/01 21:05   >>

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何とも優しい雰囲気の本を読みましたので、ご紹介したいと
思います。作者は八木沢里志、タイトルは『純喫茶トルンカ』
です。三編からなる短編集ですが、止まらずに一気読みして
しまいました。これは自宅の部屋で、できればティッシュを
用意してから読み始めた方が無難かもしれません。

本格的な珈琲を味わえる喫茶店「トルンカ」のアルバイトを
している青年が、とあるお客から「あなたと私は前世で恋人
同志だった」と告白されてしまいました。そんなこと言われ
てもねぇ、とワタシだったら面食らうところで、もちろん彼
もご多分に漏れずそうだったのですが、だんだんと言葉を交
わしていくうちに彼女の正体が分かってくるのです。そうし
た過程を経ていく間の彼の成長ぶりには何だか胸が温かくな
るような、見ているこちらもホッとしたお話でした。

思わず涙してしまったのが2話目の「再会の街」で、もう人
生も折り返し地点を過ぎた壮年の男が昔別れた恋人の忘れ形
見と出会い、かつての自分を取り戻すという、書いてしまう
とシンプルな骨組みの話なのですが、そこに至るまでの流れ
に泣けます(苦笑)。
何も大仰な言葉は無いはずなのに、むしろ滑稽さを引き出す
ためのセリフとして使われているだけですのに、なぜかやる
せなさを味わいながら目頭を熱くする、ということの繰り返
しでした。

店主の娘と幼馴染みの少年の青春譚には、少々ドキドキさせ
られます。雫というなのその少女は、亡くした憧れの姉の面
影を追い過ぎているのかもしれませんが、身近であるのに、
決して超えられない、むしろもはや同じ競争の舞台にも立て
ない姉と自分との差に、もしかしたら途方もない焦りを抱い
ていたのでしょう。ともあれ、浩太が心の広い、イイ男に成
長してくれそうなのが楽しみです(笑)。


純喫茶トルンカ (徳間文庫)
徳間書店
2013-11-01
八木沢 里志

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